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大学教務実践研究会設立趣意書

 

 

 いま、大学、短期大学等の高等教育機関(以下「大学」)は、自律的な改革を求められ、 大きな転換期を迎えています。中でも教育の分野では、学習者中心の教育システムへの転換や教育の質保証等の課題が山積しており、その改革が喫緊の課題とされています。それでも大学を担う構成員は、学生、教員、職員であることに変わりはなく、大学教育にとって大きな時代的転換のさなかで、大学職員に求められる期待と役割はますます大きくなっています。とくに教育を日常的にサポートし、その一部を担う教務系職員の役割は増しており、教務における実践的知識の研究がとりわけ重要と言えるのではないでしょうか。

 大学職員の業務の高度化、専門性の向上は、まさに大学教育改革のための重要な要件です。2008 年の中央教育審議会答申「学士課程教育の構築に向けて」では、FD と並んで SD を推進することの重要性が指摘され、これを契機として、以後、大学内外のさまざまなレベルで SD に関する議論、実践、研究が活発化しました。

 教務は、大学の教育面での要となる業務であるとともに、教職員、学生、保護者などさまざまなステークホルダーの関与のもとに運営されています。しかしながら、業務の高度 化や教務系職員の専門性の向上に関して、教務に必要な知識・スキルを基盤とした実践的知識の探究はいまだ十分に進んでいないのが現状です。

 これは、教務に必要な知識や実践方法が、単に教務に関連した情報を蓄積し記憶すれば 足りるというものではなく、現場での多くの経験を集積し整理する必要があるためです。 教務の現場において、教育の営みを学生、教員とともに寄り添い、その改善と改革のために実際に汗を流す教務系職員には、自らが多様な事例に学び、新たな知見を見出すことが求められています。このことはまさに、教務の現場における実践的知識を探究することが 重要であることを示しています。

 私たちは、このような認識の下、教務に関する実践的知識の探究、それらの蓄積及びネットワーク構築並びに次世代の教務系職員の育成等を支援するため、大学教務実践研究会を設立します。

 

2014年2月吉日

 

設立発起人

 

上西浩司(奈良教育大学)

小野勝士(龍谷大学)

川島香織(愛知県立大学)

齋藤芳子(名古屋大学)

辰巳早苗(追手門学院大学)

中井俊樹(名古屋大学)

長尾義則(名古屋大学)

松田和才(名古屋大学)

水谷早人(日本福祉大学)

宮林常崇(首都大学東京)

村瀬隆彦(佐賀大学)

森征一郎(名古屋大学)

※ 下線は設立発起人代表

(50 音順) 

 

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